最果てのパラディン

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魔法のことば

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エーラースス

《消去》:すでに発動した《ことば》の効果を消し去る《ことば》。
その性質上、加減を誤っても大きな問題が生じないため、新米魔法使いの練習などによく使われる。

フラムモー イグニス
《燃える》《火炎》:言葉通り、火炎をその場に発生させる魔法。火はその場から動かないため危険性は低く、加減を誤っても火傷程度で済む。
そのため新米をようやく脱した初級の魔法使いが、《ことば》の危険性を学ぶためによく練習させられる。
ただし、この炎に何か動作を命じる《ことば》を付与すれば、途端にそれは凶悪な攻撃魔法と化す。侮ることはできない。

アクケレレティオ
《加速》:文字通りに動作を加速させる魔法。正確に言うと、運動ベクトルを強めている。
魔法戦士に好まれる《ことば》だが、どうしても動作が直線的になり、加減を誤ると自らの足を痛めかねないという欠点もある。
また足を滑らせたり何かにひっかかって加速にねじれが生じると、たいへん悲惨な事態になるため使用する戦場は選ぶ必要がある。

クルレレ オレーム
《走る》《あぶら》:分厚い脂を地面に沿って走らせ、相手の姿勢を崩したり、一定区域に踏み込みづらくするための魔法。
加減を誤っても大量の脂が出るだけで、使用者の身に危険が及ばないため、実戦向けの《ことば》の一つとしてガスは愛用している。

カデーレ アラーネウム
《落ちる》《蜘蛛網》:空中に巨大で粘つく蜘蛛糸の網を生じさせ、投網のように相手を捕らえたり、一定区域に踏み込みづらくするための魔法。
加減を誤っても大量の蜘蛛糸の網が出るだけで、使用者の身に危険が及ばないため、実戦向けの《ことば》の一つとしてガスは愛用している。

ルーメン
《光》:光源を発生させる魔法。光は空間に置くようにすることもできるし、物に付与することで照明として持ち歩くこともできる。
その性質上、加減を誤っても大きな問題が生じないため、新米魔法使いの練習などによく使われる。
上手の《光》は適度に明るく長持ちするが、下手の《光》は明るすぎたり暗すぎたりすぐに消えたりするため、魔法使いの腕を測るのに最適。

タケーレ オース
《沈黙せよ》《口よ》:文字通り、相手の口を閉ざす魔法。
《其は偽りなり》などと並んで魔法使い同士の戦いでは多用されるが、相手の《ことば》自体をもつれさせることができるため、より攻撃的。
ただし差し込むタイミングが難しく、またすでに発動済みの魔法や、《しるし》による魔法使用に対しては効果が見込めないなどの短所もある。

エクスペールギースキー
《起動せよ》:あらかじめ《しるし》として刻みあげた、複雑な儀式魔法に対してマナを流し込むための《ことば》。
作中では用意したゴーレムの起動を目的として使用されたが、他にも多種多様な場面で使用される汎用性の高い魔法。
ただしあくまで事前の《しるし》の準備が必要であるため、この《ことば》を単体で唱えても特に何も起こらない。

メンダシアム
《其は偽りなり》:発された言葉をかき消す魔法。
《沈黙せよ》《口よ》などと魔法使い同士の戦いでは多用される。《ことば》も《しるし》も選ばないが、完全に防御寄りで勝利にはつなげづらい。
魔法使い同士の戦いでこの《ことば》を多用する者は、苦し紛れにとにかく防御しているか、別に切り札を用意しているかのどちらかだろう。

ワースターレ
≪破壊よ在れ≫:その場に衝撃波を発生させ、対象範囲に存在する物体を破砕する≪ことば≫。
攻撃や破壊といった用途における、極めて基本的な魔法。唱えやすい上にほとんど対象を選ばないため使い勝手が良い。
それでも加減を誤れば自分も衝撃波に巻き込まれるため、実戦で上手に用いるには慣れが必要。 

リガートゥル ノドゥス オプリガーディオ
≪縛り付け≫≪結び目よ≫≪束縛し≫:拘束系の種々の≪ことば≫。
幾重にも強調し重ねているのは、本来であれば縛ることすら不可能な対象を、わずかの間でも縛るためのガスの工夫である。

コンキリアット セクィトゥル
≪結びつき≫≪追尾せよ≫:追尾系のことば。「結びつける」ことで、発された≪ことば≫に相手を追跡させる。
前述の拘束系の≪ことば≫に加え、更にこれを加えることで、丹念に相手の回避を封じ対応を強いる。
生半可な≪ことば≫は一切通じない相手に対して勝利をもぎとるため、ガスの用意した丹念な下準備の一つ。

パッリダ・モルス アエクォー・プルサト・ペデ
パウペルム・タベルナース
 レグムクェ・トゥッリース

≪青ざめた死は≫≪等しき足どりで蹴り叩く≫≪貧者の小屋も≫≪王者の尖塔も≫:
「死」や「破滅」の概念そのものを呼び起す極めて危険な≪ことば≫である。
本来これらの詠唱は、≪しるし≫を重ねて丹念に準備し、複数の魔法使いが行う。
単独で行う詠唱ではなく、行ったものがいると聞いて瞠目せぬ魔法使いはいない。

ダムナティオ・メモリアエ
≪全存在の抹消≫:基本的な攻撃魔法である≪破壊よ在れ≫がただ衝撃波をぶつけて破砕するものであるのに対し、この魔法の作用はより概念的である。
「死」や「破滅」の概念を刃とし、その存在が「存在している」という存在根本の≪しるし≫に干渉し、引きちぎってバラバラに分断する。
たとえ神々の≪木霊≫でさえも、これを受ければ後には無のみが残るばかり。究極の破壊魔法。
通常、この≪ことば≫は実戦ではなく、邪神が世界に残置した忌まわしい神器を破壊する等の稀な目的のために、整った環境でのみ使用される。

クワレ アンブラレ・アレウィータ ノーリー・フギト
≪探せ≫≪足取りは軽く≫≪吐息さえ逃さず≫:
探知の魔法。近隣の生命を探知する単純な魔法だが、単純であるだけにこれをかいくぐるのは難しい。
山野に住まい獣たちと親しくしている隠者のような魔法使いや、実戦的な魔法使いがこれを好んで用いる。
逆に都市の魔法使いはあまりこれを用いない、探知されるものが多すぎるためだ。

インベニーレット・フマーヌム
≪探す≫≪人間≫:いわゆる≪もの探しのことば≫と言われる魔法の一つ。
文字通り、近隣で人間の存在する方角を探知する。
発する≪ことば≫の「強さ」に応じて探索範囲は変動する。
なおここでいう人間とは、ヒト種のみではなく、エルフやドワーフ、ハーフリング等を含む二足歩行の知的生命体を言う。

ウェルバ ウォラント トニトルス
≪言の葉は≫≪飛び行く≫≪雷条≫:一条の雷を発する強力な攻撃魔法、≪いかずちのことば≫。
≪ことば≫によって形作られた雷は、使用者の声が届く限界まで直進し、減衰して消滅する。
いかに雷を発生させても、声の届かぬ距離までは至らない。
≪ことば≫は≪ことば≫であるがゆえに。

フォルティス ウィータ ウト オムニス
≪力強い≫≪命に≫≪全部≫:生命力を増強することば。
その場にいる全員の毒や痛みに対する抵抗性を高め、活力を高めて疲れを鈍らせる魔法。
持久戦で用いられるが、効果が切れた後にどっと疲労感が襲ってくるため、多用はされない。
要するに元気の前借りなのだ。

 

サギタ フラメウム
≪火炎の≫≪矢≫:火を発生させ、それを矢として放つことば。
もっとも基本的な攻撃の魔法の一つ。
同様に基本的な≪破壊よ在れ≫が大雑把な面制圧であるのとは異なり、こちらは射程が比較的長く、命中精度が高い。

オムニア ウァーニタース エーラースス
≪すべては≫≪空虚なり≫≪消去≫:一話でも登場した《消去》に、それを強めることばを二つ添えたもの。
効果としては同様で、すでに発動した《ことば》の効果を消し去る。
ウィルはキマイラの姿隠しの魔法の強力さを念頭におき、単純な《消去》よりも効果を強めて使用した。

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